US仕様のゴルフクラブのシャフトに関する呼称

 

USモデルに装着されるシャフト

US仕様のドライバーに標準装着されるシャフトは、日本国内で発売されているドライバーよりも硬くて、重いシャフトが多いです。購入される場合には、シャフトのフレックス、重さ、トルクなどを確認してください。といっても、USモデルのドライバーに標準装着されているシャフトは、ゴルフメーカーとシャフトメーカーが共同でつくったシャフトとなっており、細かなスペックを公表してないことも多く、フレックスは記載は明記されているものの、トルクが記載されてないということもあります。

フレックスR と 記載されているが、実はトルクが少な目で、重さが55グラム というような標準装着シャフトもあります。間違えて、そのようなシャフトが装着されたドライバーを買わないように、自分の知識を高めておくことが必要となります。

そのようなことを事前に知っておくことで、自分に合ったシャフトが装着されたゴルフクラブを選びやすくなります。

 

シャフトのスペックに関する呼称

フレックス / Flex

シャフトの全体的な柔らかさを表現します。各メーカーによって、フレックスの概念が異なります。A社ではフレックスS の シャフトが、B社ではフレックスR相当のシャフトだということもあります。ですから、フレックスはシャフト硬度の目安として考え、絶対的な指標ではないということになります。フレックスは、A から X までが基本となります。ハードに打てるゴルファー向けに XX(ダブルエックス)などのシャフトもあります。

Flex A (フレックス・アベレージ)

最も柔らかいシャフトです。そして、軽いシャフトです。

Flex L(フレックス・レディース)

女性向けのシャフトです。こちらも柔らか目の設定となっています。
基本的には軽くてトルクが多いシャフトとなります。

Flex R (フレックス・レギュラー)

一般的なゴルファー向けのシャフトとなります。
シャフトの重さは50グラム台が多くなります。トルクは、概ね5前後となります。
標準的なシャフトとなります。

Flex S (フレックス・スティッフ)

やや、ヘッドスピードが速いゴルファー向けのシャフトです。
シャフトの重さは50グラム以上、55グラム以上、メーカーによっては60グラム台などがあります。
トルクも少なくなっており、4.5前後が多くなります。

Flex X (エクストラ・スティッフ)

ハードに打てるゴルファー向けのシャフトです。とても重くて、硬いシャフトです。シャフトの重さは60グラム、または60グラム以上、70グラム台という設定もあります。トルクは非常に少なく、一般的なゴルファーであれば、殆どシャフトの撓りを感じる事がないほどです。

長さ / Length

シャフトの長さを表現します。
または、ゴルフクラブにシャフトを装着した全長です。単位はインチ(inc)となります。1インチは約2.54センチメートルとなります。
一般的なドライバーの長さは、45インチ前後が多いです。45インチは、約114センチメートルとなり、1メートルと14センチ少しという長さということです。

シャフトの重さ / Shaft Wight

シャフトの重さをあらわしており、単位はグラム(g)となります。

トルク / Torque

シャフトのトルク、捻じれをあらわしています。
数字で表現されている場合は、度数(degree)となります。
USモデルのシャフトで、トルクが数字の表現ではなく、High、Mid、または Low という表現の場合は注意が必要です。表記されているフレックスよりも、トルクがとても硬い場合があるからです。ちなみに、Torque High、Mid、Low の 意味は下記となります。

Torque-High:トルク多い
Torque-Mid:トルク中間
Torque-Low:トルク少ない

トルクが High、Mid、Low で表現されている場合は、どれほどのトルクがあるのか不明確です。トルクが、High(多い)という記載があったとしても、シャフトを振ってみると、トルクが3くらいしか無い場合もあります。

フレックス・ポイント / Flex Point

フレックスポイントは、シャフトのキックポイントの意味で、シャフトの調子をあらわしています。日本では中調子、先調子という言葉で表現しますが、USモデルのゴルフラブの場合は、High、Mid-High という表現をします。

Flex Point:Hight
手元調子

Flex Point:Mid
中調子

Flex Point:Low
先調子

Bend Point(ベンド ポイント)

最近は、Bend Point(ベンド ポイント)という言葉を使うこともあります。意味は、キックポイントと同じで、シャフトが撓る部位を意味します。

Tip O.D. チップ径

シャフト先端側、細くなっている部分の直径。単位はインチです。
0.335と記載されていれば、0.335インチです。0.8509センチとなります。

Butt O.D. バット系

シャフトの手元側、太くなっている部分の直径。単位はインチです。
0.616と記載されていれば、0.616インチです。1.56464センチとなります。

 

シャフトの選び方

シャフトは、そのゴルファーのスイング・リズム、スイング・パワー、そしてゴルファーとしての感覚によって大きく左右される面があります。ヘッドスピードが遅くても、重いシャフトを好むゴルファーも居ます。ヘッドスピードが速くて、パワーのあるスイングをするのだけど、軽いシャフトが良いというゴルファーも居ます。

シャフトのスペックとしては、一般的には柔らかければ、シャフトの重さも軽くなるという傾向にあります。硬ければ、重くなるという傾向になります。ただ、メーカーによっては、重くても柔らかい(トルクが多い)、軽くても硬い(トルクが少ない)というシャフトもあります。

また、フレックスだけで選ばないようにした方が良いです。フレックスRと記載されていても、実際はフレックスSと同等のスペックということもあります。シャフト選びでゴルフクラブの良し悪しは決まると言っても過言ではありません。

シャフトは慎重に選ぶことが大切です。

ゴルフクラブの性能の良し悪しを決定づけるのは、シャフトであるとも言えます。どんなに高性能なヘッドであったとしても、振り難いシャフトを装着しているのであれば、適切なスイングができなくなってしまい、結果的に高性能なヘッドのパフォーマンスを引き出すことはできないからです。